ケモタイプとは含まれている成分を化学的に分析して、作用や効果が期待できる特徴的な成分を同定して分類するという考え方です。
ケモ(chemo=化学的)タイプ(type=種類)と訳されます。
つまり、精油を化学的に検証し、作用や効果別に分類するということなのです。
植物は生育環境の違いによりそれぞれの特有成分が違います。
例えば、「ラベンダー」という植物は多くの方がご存知ですよね。
そのラベンダーとは、実は名字だったのです。ラベンダー・アングスティフォリア、ラベンダー・スピカ、ラベンダー・スーパー、ラベンダー・レイドバン、ラベンダー・ストエカスとそれぞれの固有の名前がるのです。
ですので、「ラベンダー」だけの表記の精油があれば、ラベンダー何さんですか?
MIX??ということになり、精油のどの成分がどんな作用があるのか、特定するのが困難になります。
その場合は、デュフューザーで芳香のみでリラックスとして使用するとよいのですが、体調管理としての効果は期待できなくなります。
「ユーカリ」もユーカリ・ラディアタ、ユーカリ・レモン、ユーカリ・グロブルスなど多くの種類があるので、上記と同様で体調管理として使用するには不向きとなります。
人間も同じ家族でも、同じ国民でもそれぞれの人間ドックの結果表は違いますよね。
どんな食べ物を食べて育ったか、どんな環境で生きているのかで人間みなそれぞれ体の数値は違うはずです。
植物も同じです。この化学的に分析した分析表は、植物ドックの結果表なのです。
精油とは植物に流れている血液のようなものです。だからこそ、しっかりと分析する必要があるのです。
人間だって血液検査でほとんどの「健康値」がわかりますよね。
この分析表こそが、わたしたちの身体の助けになるものかどうかを知る術なのです。
精油1本1本には、それぞれ違う作用が期待できます。
植物学上では同じ学名で同じ植物と同定されていても、植物が育つ土壌、気候、風土、標高などの生育状態により、違った成分が抽出されるのです。
人間も欧米人から見ると、アジア人は同じような人相に見えるはずです。
日本以外のアジア人から見ると、沖縄の人の顔と本土の人の顔は同じように見えるでしょう。
戸籍を知って初めて、どこの住まいの人なのかがわかります。
植物を学名で特定し、全成分の分析を行うことで、症状に対して必要な有効成分が基準値内で含有していることがわかります。
その上で症状に一番適した精油を使用することで、期待する効果が得られるのです。
アロマテラピーは自然療法の1つにすぎず、決して最良で唯一の療法ではありません。
アロマももちろん良いですが、現代西洋医学も含めて様々な療法とお互いの良いところを補いながらすすめることが、何よりも大切なのです。
ともすると、どの療法が優れているとか、あの療法よりこの療法が優れているとかという論争になりがちですが、決して自分のエゴや欲を出してはいけません。
一番大切なのは目の前にいるクライアントさんが一日でも早く良くなるために、自分の知りうる限りの療法を尽くし、情報を提供し、クライアントさんを快方に向かわせることなのです。
本当に何が良いのかを、真摯に受け止め誠意を持って、クライアントさんの事を思って伝えることが大切なのです。
アロマの基礎を深く知りたいという方は、アロマ初級講座(2Hコース)を受講してみてください。
カテゴリ一覧
〒901-2207
沖縄県宜野湾市神山1-18-2
☎090-1877-4917